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症例をご紹介いたします。
開咬症［混合歯列期］
Chin cap装置で下顎の前方成長を抑制しながら、上顎右側中切歯の唇面のエナメル隆起を形態修正した上で、上下顎2by4装置にIII級の垂直ゴムを併用して前歯部反対咬合および開咬を改善しました。その後の成長により前歯部反対咬合が再発したため、萌出している永久歯にEdgewise装置を装着して配列し、顎間ゴムを併用して被蓋改善を試みました。開咬が残存したため萌出した下顎第二大臼歯にチューブを装着して二期治療への移行を検討しましたが保護種様および患者様の意向で装置を撤去し、一期治療を終了しました。その後の成長により下顎前突および開咬が悪化したため、15歳時に再診断し良好な改善には外科矯正治療への移行が必要でしたが、保護種様および患者様の意向で、矯正単独での二期治療を開始し、全顎のEdgewise装置を用いて上下顎小臼歯および下顎第三大臼歯を抜歯して短期間に下顎前突および開咬を改善し、良好な永久歯咬合を確立しました。
| 主 訴 | 受け口，咬み合わせ |
|---|---|
| 診 断 | 骨格性下顎前突症，開咬症，下顎の左方偏位，上顎右側中切歯の唇面のエナメル隆起 |
| 年 齢 | 9歳2カ月 |
| 装 置 | 下顎chin cap装置，上顎顎2by4装置，上下顎sectional装置，Edgewise装置 |
| 抜歯部位 | 上顎第二小臼歯，下顎第一小臼歯，下顎第三大臼歯 |
| 治療期間 | 7カ月（上顎顎2by4装置），2年0カ月（上下顎セクショナル装置），1年11カ月（Edgewise装置） |
| 治療費 | 初診相談無料+検査21,000円+診断42,000円+一期矯正料294,000円+口腔衛生指導料2,625円+調整料5,250円x11回+調整料5,400円x20回+二期矯正料413,200円（上顎セラミック加算）+調整料5,400x9回+調整料5,500x17回（2021.01.19動的矯正治療終了までの治療費） |
| リスク副作用 | 矯正力による歯の痛み・歯の変色・歯根吸収、矯正装置による裂傷、う蝕および歯周病などの歯科疾患の発生や進行などの副作用リスクがありました。 |
